giraffe咀嚼(そしゃく)は、体にいろいろなよい効果を与えます。

よく噛むだけですから、お金もかかりませんし、
一度習慣になってしまえばなんてことはありません。

咀嚼習慣をつけていい人生を手に入れましょう。

咀嚼とは、口の中の食べ物を細かく噛み砕くことです。食べ物を体の中に取り入れるための最初の消化活動になります。

しかし、咀嚼には、単に食べ物を細かくすることの他にも、いろいろな効果があります。

咀嚼の効果

虫歯、歯周病を防ぐ

まず、咀嚼によって、歯根に刺激を与え、歯を支える骨の細胞の新陳代謝をよくなります。

また、よく噛むことによって、唾液がたくさん出ます。
唾液中に含まれる分泌型IgA、ラクトフェリン、リゾチームなどの酵素は抗菌、殺菌作用があるため、虫歯、歯周病を防ぎます。
唾液中に含まれるパロチンは、骨や歯の再石灰化を助ける効果があります。

胃腸を健康にする

食べ物をよく噛み、小さくすると、食べ物の表面積が広くなり、消化酵素による分解が効率的になります。
また、唾液に含まれるアミラーゼなどの酵素が消化を助けます。
このため、胃腸の負担が軽くなります。

病気を防ぐ

咀嚼は胃腸にいいだけではありません。

唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素は、がんの引き金となる活性酸素を抑制する効果や心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病にも効果があります。

また、咀嚼が不十分だと、食べ物が未消化のまま腸に届き、抗原となってアレルギーを発症する可能性が高くなる、
食品中のビタミン類が上手く分解され、抗酸化作用を発揮できるため、アトピー性皮膚炎になりにくいことがわかっています。
このため、抗原抗体反応(免疫反応)によって起こる食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、小児ぜんそく、花粉症などの予防になるといわれています。

ボケ防止、知能を高める

アルツハイマー病の原因物質の1つとされているベータアミロイドは、有害物質ですが、
咀嚼回数が多いとベータアミロイドが少なくなるという研究結果があります。

また、よく噛むことで、脳の循環血液量が増加したり、脳に連続的に刺激を与えるので、眠けが抑えられる、反射神経がよくなる、記憶力、認識力、思考力、判断力、集中力、注意力などが高まるなどの効果があります。

ダイエット

時間をかけて食事をすることで、食事中に血糖値が上昇してきますので、
満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぐことができます。

また、濃い味付けの料理は、カロリーが高いことが多いので、ダイエットには薄味の料理がよいのですが
よく噛むことによって薄味の料理でも、食材本来の味を感じることができるようになります。

美容

顔の筋肉と骨が鍛えられ、しわを予防します。
また、顎の筋肉が発達し、顔のラインがすっきりします。

ストレスを緩和する

多く咀嚼するほど、ストレスが緩和されるという研究結果があるようです。

これまで、咀嚼の効果を紹介してきましたが、1つ注意があります。

咬み合わせが異常な状態で咀嚼をすると、歯周病や咬耗症、顎関節症となることがあるそうですので、
咬み合わせが悪い人は、咀嚼の前に噛みあわせをよくした方がよさそうです。

咀嚼の効果を理解できたところで、具体的な咀嚼の方法を見てみましょう。

咀嚼の方法

基本的には、

食べ物の形がなくなるまで、ドロドロの状態になるまで噛む

ということです。

昔から、「1口30回噛みなさい」と言われますが、これが1つの基準になると思います。

食べ物を飲み物と一緒に流しこむなんていうのは、最悪の方法なんですね。
絶対にやめましょう。

1口1口数を数えるのは煩わしいと思う方は、30分間の砂時計を買ってもいいかもしれません。
食事に30分かけられれば、だいたいよく噛めているんじゃないかと思います。
(但し、テレビをみながらや、おしゃべりしながらで、噛んでいなければだめです)

以上、咀嚼の偉大なる効果についての紹介でした。

よく噛んでいい人生を手に入れましょう!